水抜きのメリット

2021年4月3日

みなさんこんにちは!

今日は題にある"水抜き“についてお話していきたいと思います。

ボクシングは階級制の競技なので計量をしますが、最近では計量をミスする選手も多く出ていて、水抜きについてあまり良くないイメージを持っている方もいるんじゃないかなと思います。

頻発していた時には僕もよく水抜きなんかするな!と言われたりもしました(笑)

ではなんで水抜きが必要なのか。

水抜きをするとどんなメリットがあるのか?

メリット
  • 一時的に徐脂肪量以下まで体重を落とすことができる
  • うまくリカバリーできれば相手との体格差は有利になる
  • 近年の水抜きは昔にボクシング界で行われていた減量法よりも短時間で水分を抜くため最後まで比較的に元気なためしっかり練習することができ、体の負担が少ない
  • 最後の方までしっかりと水分を摂取しているため脂肪が落ちやすい

わかりやすいように僕を例に出して話しを進めていきましょう。

階級:バンタム級=53.5kg

身長:172cm

平常時の体組成(inbody)↓

画像1

※あくまで予測値になるので誤差はあります。体感としても脂肪はもっとあるはずだと感じます。

それはさておき除脂肪量というのが脂肪全てを取り除いた時の重量(当たり前だけどここまで落とせません)

もうこれ見るだけで53.5kg無理ですよね(笑)

もし″全く″の水抜きをしないというのであればこの除脂肪量が契約体重より下回ってる必要があります。

なので実際もう少し除脂肪量低いと考えても僕の階級はスーパーフェザー級(58.9kg)くらい?

いや、無理無理(笑)

これを水抜きをすることによって主に細胞外水分量(血液や細胞と細胞の間の液体等)を落としていきます。

しっかりと計量を終わった後にそれをリカバリーすることで一時的に体重を落とすことができます。

これが水抜きのメリットですね!

これによって全くの水抜きをしない場合スーパーフェザー級になってしまう僕がバンタム級でも戦えるようになる訳ですね。


反対にデメリットについても書いていこうと思います。

デメリット
  • 計量直前に落とした方が体の負担を抑えられるが間に合わなくなる可能性がある
  • 水抜き前に水分が抜けた状態になっていると、予定より落ちなかったり、無理に落として極度の脱水症状になることがある

どちらも計画的に準備をしていれば確率は低い問題と思います。

よくある失敗として考えられるのが

計量当日や前日だけでなくもっと前から水分も控えていて、そこからまた一気に脱水させたりだとか、

ウォーターローディングや塩分カットなど、十分に体内から水分を排出する能力を高めない状態で水抜きを開始したりということがあるのかなと思います。

まずは失敗しないということが最重要なので、これから減量方法を変えるという場合はしっかりと準備をしてから望むようにしましょう!