アジリティとは。そしてボクシングにおける特異性とは。

2021年5月19日

YouTubeの動画内でもたまに出している単語

「アジリティ」

これは一体どんな能力なのか。ボクシングに必要なのか。又この能力を鍛えるには何をすればいいのか。

やんわりとイメージできる方は割と多いと思いますが、ラダー早いとか動きを切り返すのが早いとかそんなイメージなんじゃないかなと思います。

これももちろんアジリティの能力の要因なのですがこれが全てではありません。

この能力はアジリティの中の"方向転換のスピード"といった部分になります。

まず全容を書き出してみると

アジリティ

[知覚および意思決定要素]

  • 視覚による読み取り
  • 予想
  • パターン認識
  • 状況の把握

[方向転換のスピード]

  • テクニック
    • →足の位置
    • →加速と減速のためのストライド調整
    • →身体の傾きと姿勢
  • 直線スプリントのスピード
  • 脚筋群の特性
    • →筋力
    • →パワー
    • →反応筋力

と言った感じで、ただ方向転換のスピードだけではなくなにかに反応をしてといった要素までアジリティの要因となります。

しかも競技と関係の無い反応テストでは競技成績のいい選手でも、テスト結果があまり良くないことがあるようで、競技特異的な向上をすると思われます。

例えばスキルテクニックの優れている選手がパンチにより反応出来るというのも、相手の動きを視覚で読み取りなにがくるか予想したり、コンビネーションのパターンを予測してかわしたり、今自分がいる場所からパンチをある程度特定したりといった"知覚および意思決定要素"が優れているからかと思います。

最近のボクシング界のトップではアマチュアを経験した選手が多く、アマ上がりの選手はこの意思決定能力が高いように感じます。

聞いたところによるとアマ選手は選手同士でマスボクシング(条件マス)を行うことが多いということを聞いたのでもしかするとそういったトレーニングがこの要素の向上にとてもいいのかもしれませんね。

また方向転換スピードももちろん大事な要素です。

例えパンチを予測するのが早いとしても、バックステップなどでかわすスピードが遅ければ当たってしまう可能性もありますし、ロマチェンコのようにパンチが当てづらい場所に頭を置いたりサイドに回ったりという動作を早く行うことは出来ません。

まず脚部の筋力やパワー発揮が弱ければ早く動くことも出来ませんし、色々な面で有利に働いてくれます。

どの要素を鍛えるのか明確にしてトレーニングをしてあげるとより成長出来るかと思います。

足の位置を自分の起きたい場所に素早く動かす能力を高めるためにラダーをやってみたり、筋力向上のためにウエイトトレーニングをしたり、スプリント能力を上げるために短時間のダッシュを長いインターバルをとって行ってみたり。

そして自分の競技と合わせていくことでアジリティ能力が向上していくと思います。

まとめ

アジリティと一括りに言われているものも、これだけ多くの要素から構成されています。

上記のように知覚および意思決定要素は競技の技術練習

つまりはボクシングのジム練習で向上していく物だと思います。

マスボクシングやスパーリングなどの実戦練習だけでなく、スティックミットを使って避けることで

パターン認識や立ち位置などの状況の把握も養える練習になると思います。

方向転換のスピードは競技練習のみでは向上しづらい部分かと思いますので

ジム以外でトレーニングしていく方がいいかもしれませんね。

アジリティを向上させたい場合は各要素を意識して練習やトレーニングを組み込んでいきましょう。